キャンドルは結婚式でよく使われるアイテムのひとつ。
ゆらゆらと揺らめく灯火は幻想的な雰囲気を醸し出し、結婚式のムードをより一層盛り上げてくれますよね。

けれど、キャンドル=キャンドルサービスというイメージが支配していませんか?

もっとかわいい使い方はない?
キャンドルが主役のコーディネートはできない?

魅力がいっぱいのキャンドルの活用術を、フリーランスのウェディングプランナーがご紹介します。

結婚式でキャンドルが重宝されるワケ

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引用:https://www.shutterstock.com/

キャンドルの炎って、とてもきれいですよね。
見ているだけでも癒されます。
日本の結婚式では、キャンドルサービスが行われることも多く「結婚式定番のアイテム」という認識もあるでしょう。

ではなぜ、キャンドルはこれほどまでに重宝されるのでしょうか?
まずはその理由について探っていきたいと思います。

無償の愛の証に

キャンドルが結婚式のアイテムとして重宝されるのは、単に「きれいだから」。……だけではないんです。

キャンドルに火を灯すと、時間とともに蝋が溶けて短くなっていきますよね。
長時間灯し続けると蝋もなくなり、芯は燃え尽き、キャンドル自体がなくなってしまいます。
その代わりに人は、灯りを得て、暖をとることができます。
キャンドルが人に与えてくれるのは、まさに自己犠牲の上に成り立つ灯火
この様子が、いかなる時にも相手を思う「無償の愛」を表現するとして、結婚式にキャンドルが使われるようになったのだと言われています。

ふたりを導く妖精の魂を宿らせる

ディズニーやジブリなどのアニメーションで、妖精が人間を道案内するシーンを見たことはありませんか?

ふと迷い込んだ見知らぬ場所で、妖精に手招かれて進んでいき、その先には明るい別世界が待っている――。
ふたりでまだ見ぬ未来を歩いていくためには、道しるべや暗闇を照らす光が必要です。
キャンドルに火を灯すことによって、人生の案内役をしてくれる妖精の魂を宿らせることができると言われているんです。
そして同時に、進む道を阻む悪魔からふたりを守る魔よけとしての役割を、妖精へ託しているそう。

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新たな生命の誕生を願って

キャンドル(ライト)サービスの英訳は
「礼拝」です。
キリスト教の教会では、クリスマスイブにキャンドルを灯して「光として来られたキリスト」を礼拝します。
キャンドルの炎はまさにキリストそのものであり、キリストの誕生と同様に「ふたりの間に新たな生命が誕生しますように」という願いが込められています。

 

ここで紹介した説はごく一部ですが、永遠の愛を誓う結婚式にキャンドルが欠かせない理由がおわかりいただけたと思います。
これほどの意味があるキャンドル。使わない理由はありませんね。

キャンドルサービスだけじゃない⁉ キャンドル×かわいい演出

「結婚式でキャンドルを使おう!」と思ったら、真っ先に思い浮かぶのはキャンドルサービスではないでしょうか。
けれど、キャンドルサービスは定番すぎる!もうちょっと変化に富んだキャンドルの演出をしてみたい、という人も多いのでは?

おしゃれでかわいいキャンドルの使い方を望むなら、こんな演出はいかがでしょうか?

エンジェルからの光のプレゼント

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子供演出の定番である「エンジェルブーケ」。
先述の「キャンドルはふたりの道案内」という説を活かして、もっと演出の幅を広げてみましょう♡

「ふたりがこれから道に迷うことなく進んでいけますように」という願いを込めて、エンジェルからキャンドルの光をプレゼント!
ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」で有名になったランタンをモチーフにしてもいいですね。
BGMもこだわって、とびきりかわいい演出に仕上げましょう♪

センスがいいって言われたい!オシャレなアレンジで大人になったディズニー厳選13曲


夏が近いジューンブライドなら、おしゃれなちょうちん型のランタンを準備すると季節感を演出できますよ。

Advice from planners
エンジェルにお願いする時は電子キャンドルを

揺らめく光が魅力のキャンドルですが、実は扱いが難しいアイテムでもあります。
火を使用する危険性はもちろんのこと、歩くだけでも炎が消えてしまうことも。
そんな時は、電子キャンドルを使用しましょう!
特にお子様に上記のような演出をお願いする時は、電池式のキャンドルを用意して、危険がないように注意してあげてください。

テーブル数が多い披露宴に♡キャンドルサービスの進化系

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ゲストの安全と健康を願って、ゲストテーブルに光を灯していくキャンドルサービス。
キャンドルサービスを行う際に、頭を悩ませるのは「テーブルの数」ではないでしょうか。
テーブル数が少なければ問題ありませんが、20卓を超えると少し大変です。
キャンドルサービスの時間も長くなり、ゲストに間延びした印象を与えてしまうことも……。

そこでおすすめなのがキャンドルの一斉点火です。
おふたりはメインキャンドルのみに点火し、ゲストテーブルのキャンドルは遠隔操作で一斉に点火しましょう。

それではちょっと寂しいと感じるなら、エンジェルたちに手伝ってもらうのも一つの方法です。
まずは、複数のお子様にトーチを持ってもらいます。
おふたりのトーチから炎を分けて、分担してゲストテーブルに点火してもらいましょう。
子供演出とキャンドルサービスを同時に叶えられるのが、この演出のメリット。
タレントの小池栄子さんの結婚式でも行われ、注目を集めましていましたね。
できれば後ろの席から前の席へ進んでいけるよう、縦列数と同じ人数のお子様にお願いするとスムーズです。

会場内の灯火を一つに♡ピラミッドキャンドル

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ピラミッドキャンドルはその名のとおり、ピラミッド型の土台にキャンドルを配置した光の四角錐のこと。
キャンドルサービスの前にスタッフが2段目以下のキャンドルに火を灯し、新郎新婦はメインキャンドルに点火!というケースが一般的です。
しかし、それではこのキャンドルの良さは発揮されません。さらに工夫して、ゲストも楽しめるキャンドルサービスにしちゃいましょう♪

ピラミッドキャンドルに使用されるカップキャンドルに、あらかじめ火を灯してゲストテーブルにランダムに置いておきましょう。
頂上のメインキャンドルの点火の前にゲストにカップキャンドルを持ってきてもらい、土台に配置してピラミッドを作ってもらいます。
そしておふたりがメインキャンドルを点火したらピラミッドキャンドルの完成です。

ゲスト参加型の演出を希望するおふたりにおすすめですよ。

これを読んでもまだキャンドルサービスしない?結婚式のキャンドルサービスの意味とは?おすすめBGMとともに伝授!

とっても幻想的♡キャンドルが主役の会場コーディネート

キャンドルの活用術は、演出だけにとどまりません。
せっかくならキャンドルを主役に、会場を幻想的なコーディネートにしてみたい!
キャンドルが主役の会場コーディネートをする時に、気をつけたいことをまとめました。

テーブルには無数のキャンドルを

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円柱状のピラーキャンドルは、テーブルを彩るキャンドルとして最適です。
太さがあるため、蝋の垂れ落ちも最小限に抑えられます。
一般的にはアイボリーのものがよく使用されますが、赤や黒のピラーキャンドルも、アクセントになって素敵ですよ。
テーブルに置く際には、専用の受け皿を使用しましょう。

ですがこのピラーキャンドル、けっこう高価なのが悩ましいところ。
相応な数を用意するには手が届かないという場合は、カップキャンドルをうまく活用しましょう。
納めるガラス容器を工夫すれば、きれいに灯りが拡散してテーブルを華やかにしてくれますよ。

装花はガラスの器に

キャンドルの魅力を引き立たせるのなら、テーブルの装花はガラスの器を使用するのがおすすめ。
キャンドルの炎を美しく反射させてくれます。
可能であれば、器の下に光を発するプレートを置くと◎。
下からの照明で、お花がより一層美しく映えます。

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会場は常時薄暗く

一般的に日本の披露宴では、おふたりの入場・退場時やキャンドル演出が行われる時に会場を暗くし、それ以外の時間帯は明るい状態でプログラムが進んでいきます。
ですがキャンドルを主役にしたいのなら、会場は常時薄暗くしておくことをおすすめします。
多少照度が低くても、テーブルに散りばめられたキャンドルの炎が手元を照らしてくれるので、飲食や立ち歩きには影響ありません。
「人間は薄暗い状態の時の方がリラックスできる」と言われているので、明暗を何度も切り替えるよりも、ゲストも落ち着いてその時間を楽しめます。

演出は控えめに

キャンドルが照らす会場は、温かく落ち着いていて、どことなく大人な雰囲気。
そこには過度な演出や余興は必要ありません。
ゲストと一体となって会話を楽しむことこそが何よりの演出になります。
海外のパーティのイメージで、ゆったりとその空間を楽しみましょう。

季節の花でコーディネート☆「ラベンダー」をテーマにした結婚式のアイディア

温かな灯火で記憶に残る結婚式を♡

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バリエーション豊富なキャンドルの活用術。
少しの工夫で、ゲストの記憶にも鮮明に残る温かな空間を演出できます。

私がキャンドルの使用をおすすめするのは、キャンドルは結婚式の会場装飾の原点だから。
LEDモニターやプロジェクションマッピングなどが普及し、結婚式の演出や、会場装飾の幅はとても広がりました。
キャンドルサービスは定番すぎる、代わりにもっと個性的なテーブルラウンドをしたい!という新郎新婦さまも多くいらっしゃいます。
ですが、シンプルで人の手が加えられていないキャンドルの炎には、不変の価値があると思うのです。

キャンドルの力で、おふたりの結婚式がさらに輝いたものになりますよう……☆

 

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