結婚式を「しない」「したくない」から「お金がない」から、挙式や披露宴をせずに入籍だけすることを最近はナシ婚と呼びます。
もしかして今これを読んでいるあなたもそうですか?後悔しないならそれでもいいと思います。
しかし……10年間たくさんの結婚式を見守ってきた元ウェディングプランナーの筆者ですが、
「結婚式なんてしたくないと思ってたけど、今は本当にやって良かったと思ってます」
と、結婚式当日新郎新婦さまに言われたことが一度や二度ではありません。
あなたが、予算や時間を掛けるのは嫌だから結婚式はしたくないと思っていたり、結婚式をしたくないと思ってるけど「後悔するんじゃ……」とモヤモヤとしているなら、ここで一緒に「結婚式をしない」という選択について考えてみましょう。
気になりませんか?結婚式しないカップルの割合
結婚総合意識調査2017(リクルートブライダル総研調べ)によると、「結婚を機としたセレモニー実施の割合は85.2%。全く非実施は14.8%」というデータが出ています。
いかがですか?いわゆるナシ婚を選んだ人の割合が14.8%という結果は多いと思いますか?
ここで注目したいのが、セレモニー実施の割合85.2%の【実施内容の内訳】です。
- 披露宴・披露パーティー55.3%
- 挙式のみ9.9%
- 親族中心の食事会15.5%
- 写真撮影だけ4.3%
- 結婚式に準ずるセレモニー0.2%
1の「披露宴・披露パーティー」は一般的な挙式と披露宴を実施している数字。しかし2以降の結婚式パターンに注目。
結婚式を挙げた人の「実施内容の内訳」から見えることは……
- 結婚式を挙げたとしても「挙式+披露宴」をするばかりではない
- 結婚式を挙げたと答えている人の中でも35%は規模を縮小した結婚式を挙げている
ぐるなびWeddingによると結婚式をしなかった人の7割は「結婚式をしなかったことに心残りがある」と答えているというアンケート結果も出ているそう。
これからナシ婚を選択しようとしているあなたに、後悔はして欲しくありません。
まずは結婚式をしないと決める前に、結婚式には色んな選択肢があるということを知って頂きたいなと思っています。
それでも結婚式をしないと思う程「したくない」のかを考えてみてください。
「結婚式を挙げた」と答えたカップルも、それぞれ結婚式のカタチは違う
大々的に挙式と披露宴をしなくても、結婚式のスタイルは色々あります。
それぞれのメリットデメリットも合わせてご紹介しますね。
挙式のみ挙げるという選択
結婚式といっても、披露宴はせずにその名の通り「挙式だけ」行なうパターンです。
挙式だけを扱っている結婚式場もあり、その場合は費用面でもお得なパックプランが数万円から用意されていたりとかなりリーズナブルな結婚式が実現可能。
- なんといっても予算!挙式料や衣装なども含まれパックプランが10万円以下で組まれていることも。
- 披露宴もする結婚式と比べ、準備は格段に少なくて済む。
- 多くの場合はパックプランだけの金額で収まることはないので、詳細は確認が必要。
- 挙式のみをメインとして扱っていない結婚式場では、「挙式のみ」が逆に割高になる場合もある。
- 挙式といっても所要時間は20分程度。アッという間に終わってしまうため衣装を着ていられる時間は短い。
- 招待された友人たちは「御祝儀は必要?」など戸惑うとの声も。
※ちなみに、披露宴を行わない場合には、一般的に御祝儀は必要ありません。
挙式に招待する方にはご祝儀としてのお祝いを辞退する旨を一言招待状に添えるのが丁寧ですね。
実際、以前私が勤めていた、挙式をメインで承っていた結婚式場でも、挙式のみの希望で来られる方の多くは食事会付きに変わっていました。
それはご本人たちのご希望だけではなく、ご両親の強い希望もあって。
ご両親は、子どもたちの晴れ姿をひとりでも多くの方に見ていただきたいと思うもの。
結婚式は自分たちのためだけじゃなく、ご両親のためでもあるんですよね。
親族中心の食事会
挙式に加えて親族だけの食事会をする場合と、挙式は挙げずに食事会だけする場合と2パターンあります。
- みんなに食事会に集まってもらえば、新郎さま(花嫁さま)の紹介を一度に済ますことが出来る。
- 食事会にかける費用によっては、御祝儀で済ますことが出来る場合も。
- 大掛かりな演出をする必要はないので「結婚式は目立ちたくないからしたくない」な人にはおすすめ。
- 食事会とはいえ、配席を決めたり引出物の手配をしたりなど何かと準備しなくてはいけない。
- 食事会の簡単な進行役をどうするかなど、事前に相談しておくべきことが多い。
- 食事会会場によっては、ドレスに対してテーブルの間隔が狭いなんてことも。
確かに衣装を着られる時間は少ないものの、両親に晴れ姿を見せることは出来ます。
結婚式の華やかな演出が苦手で結婚式をしたくないと思っているのであれば、シンプルな進行の食事会はおすすめですよ。
ただ演出をしない分、食事会が穏やかな雰囲気で進むように気配りが必要。
例えば新郎新婦がお酒を注ぎにまわるなどのおもてなしの気持ちは大切です♡
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写真撮影だけ(フォトウェディング)
挙式や食事会・披露宴を行わずドレスやタキシードを着て写真だけ残す方法もあります。
結婚は人生の節目。やっぱり何か記念に残したいと考える新郎新婦さまも多いもの。
結婚式をしないと決めたカップルが、後に結婚式をしなかったことへの後悔の理由に「ドレスを着れなかったこと」への声が多数聞かれます。
「彼女にドレスを着せてあげたかった……」
「やっぱりあの時ドレスだけは着たかったな……」
ナシ婚を決めたカップルも「やっぱり」とフォトウェディングに流れるケースは多くあるんですよ♪
- 誰に見られることもなく、ふたりきりで過ごせる。
- 衣装は着られるけど、人前に立つ必要がない。
- ロケーションにこだわった写真を残すことが出来る。
- 準備に労力を掛けなくて済む。
- ロケーション場所や衣装の点数などで金額は変動しがち。予算重視なのか、写真重視なのか事前にふたりで相談する必要が。
- カメラマンのスキルにはかなりの差があるため、お任せするスタジオやカメラマン選びは慎重に行なう必要がある。
非日常を感じさせる最高のロケーションの中、ドレスやタキシードで写真撮影はいかがでしょう?
ロケーションフォトを専門としたカメラマンもいて、ふたりの性格に合わせた撮影アイデアも多数提案してくれます。
「コッチ向いて!」「ハイポーズ」な写真ばかりではなく、自然な笑顔をキャッチしてくれるのでリラックスして撮影に臨めちゃいます♪
結婚という節目は、女性が一番幸せを感じ輝いている瞬間だと私は思います。
だからこそ写真だけでも!とおすすめしたいのです。
それでも【結婚式】に嫌気がさしますか?
豪華なチャペルで大勢の人を前に愛を誓い、フラワーシャワーで盛大に祝福され、披露宴では次から次へと豪華演出が……
これが結婚式だと思いこんでいませんでしたか?
結婚式は「挙式+披露宴」をするばかりではなく
- 挙式のみ
- 親族中心の食事会
- 写真だけ(フォトウェディング)
と色んなかたちがあります。
おふたりが一番居心地が良いと感じる空間での人生に一度きりの結婚式……
一度ご検討されてはいかがでしょうか。
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