結納はしなきゃいけないもの?しなくても良いものなの?
結納という言葉は聞いたことはあっても、いざ自分が結納をする立場になると、迷ってしまうプレ花嫁様も多いようです。
どうしても堅苦しいイメージがある結納は、近年簡略化されていたり、結納自体をしないで、両家での顔合せだけをするなど、様々な選択肢が広がっています。
今回のWeddingTipsでは、そんな結納をするかしないか迷っているプレ花嫁様へ、困ったときに知っていて欲しいポイントをご紹介します!
まずは知っておきたい「結納とは?」
「結納」という漢字をひも解くと
- 家と家とが「結」ばれ
- 結納品を「納」める
となるように、結納とは両家が結ばれ、婚約を公に交わすことを指します。
本来、結納とは仲人を立て取り交わすものでした。仲人が男性宅から結納品と、結納金、受け書などを預かり、女性宅に向いそれらを納めていました。
これが、日本伝統の儀式でもある正式な結納の形です。そして、これを機に婚約となります。
結納の形式
結納の形式は、関東式や関西式と呼ばれるなど、地方によって大きく異なります。結納品の数や飾り方、結納金、そのお返しの方法も違っています。結納を行う場合には、その地方に合わせた習慣を知っておく必要があります。
結納を取り巻く今の状況
一昔前では、結婚が決まれば結納をするのは当然のことでした。
しかし、近年では結婚自体を「堅苦しいかたちはイヤ」「できるだけお金を掛けたくない」など、カップルの意識変化もあり結納自体のあり方も変わってきています。
先輩カップルたちの結納する?しない?の割合
では、先輩カップルたちは、どの位の割合で結納をしているのでしょう。
最新、2015年度ゼクシィトレンド調査によると
- 結納・顔合わせ両方 8%
- 結納のみ 4%
- 顔合わせのみ 82%
このように、最新のデータでは結納をしたカップルは12%。結納をしないで、顔合せだけを行ったカップルは82%でした。
ちなみに、10年前の同じ調査では
- 結納をした 27.8%
- 顔合せのみ 64.8%
となっています。このように、10年前の調査と比較してみると、結納をしているカップルは年々減少傾向にあることがわかりますね。代わって顔合せのみを行うカップルが増えています。
結納、今のかたちアレコレ
結納は、正式な「結納」ではなく、「略式結納」「結納をしない」「顔合せだけをする食事会」など、婚約を公にする方法の選択肢は広がっています。
略式結納
仲人を立てずに、両家だけで行う結納のことを「略式結納」といいます。
また、略式結納を行う場所は、自宅ではなくホテルや料亭、レストランなどを利用するカップルも増えています。何かとわからないことが多い結納の段取りをプロのスタッフに任せられるのは、安心ですよね。
また、結納プランの中には食事なども含まれていたりするので、別途食事会の手配をしなくて済むのもメリットです。
顔合せ食事会
結納や略式結納もしないで、両家そろって顔合せ目的の食事会を行うカップルが増えています。また、その顔合せの中で、婚約の意思を表すケジメとしてセレモニー的に婚約指輪を披露するなどもおすすめです。
〜顔合わせについて詳しい内容はこちらの記事をご覧ください〜
結納をする理由
減少傾向とはいえ、結納は結婚を約束する大切な儀式です。
結納をすることで得られるものもあります。その代表的なものはこの3つです。
1 結婚するという自覚が芽生える
彼からプロポーズを受け、そのとき合わせて婚約指輪も贈られることもあるかもしれません。
そうなると、2人の中では「結婚」という意識が芽生えますよね。
でも、改めて公の場で「結婚」を約束すると、その重みと自覚を強く感じる機会になります。
2 家族へのケジメを示す
それぞれの親には挨拶は済んでいたとしても、改めて正式な場を設けることで、
自分達だけではなく、親へ「結婚」の意思をケジメとして表すことができます。
また、同時に親も息子や娘が結婚をするのだと、感慨深く感じられるのも結納の大きな役割です。
3 両家の懇親を深める
「結納」という儀式を、両家一緒に経験することは、家と家とが結びつく意識を更に強めます。
その意識は、両家の懇親を深め、これから繋がる「絆」作りの良いきっかけともなりますね。
結納をしない理由
そして、年々減少傾向にある結納をしない理由をみていきましょう。
1 費用がかかる
2015年ゼクシィトレンド調査によると
結納品平均 27.4万円
結納金平均 91.2万円
となっています。これは、男性側が準備するものです(婿養子を除く)。さらに、女性は結納返しを準備します(地方によって異なります)。
このように、正式に結納をしようとした場合、総額約100万円もの予算が必要となってしまうのです。
2 準備に手間がかかる
前述の通り、結納は地方や家によって習慣が大きくことなります。
インターネットで検索すると、地方毎の習慣がわかりますが、それで理解したとはいえません。さらに、そこから家の習慣も親や親戚への確認も忘れないようにします。そして、その習慣は両家が違っているのも珍しくない話です。
その場合、どちらの習慣に合わせるのかなど、両家の調整もなかなか手間のかかる作業です。
3 堅苦しい雰囲気が苦手
正式な結納の場合には、仲人を立てなければいけません。また、結納の内容も、口上を述べるなど、決まった形式に添って執り行なわれます。日本伝統の儀式でもある結納ではあるものの、どうしてもこの伝統を重んじる雰囲気が「堅苦しい」「かしこまり過ぎている」と違和感を感じてしまうカップルも多いようですね。
結納するかしないかは、どうやって決めるべき?
では、結納をするべきなのか、しないでも良いのかを迷ったとき、誰が最終的に決定するべきかも迷ってしまいますよね。
結婚とは「家と家との結びつき」と、一昔前は、結婚の準備は親が主となり進められていました。
そのため、何かと決定権は親が持ち、主役の新郎新婦はそれに従うことが多かったようです。
この場合、結納をするかしないかを迷ったら、親が決定します。
しかし昨今の風潮では、結婚準備は新郎新婦の2人で進めることが増えてきました。
それにともない、この場合は結納をするかしないかの最終決定権も新郎新婦にあるといえるでしょう。
ただし、大切なことは2人の意見だけでおし進めないこと。
両家の親にも必ず、結納をする?しない?と意見を伺い、最終的にどちらにするのかも確認を忘れないようにしましょう。
結婚準備で迷った時に心得ておきたいこと
結納をするかしないか迷ったときに限らず、これから結婚の準備を進めていくと、何かと選択に迷ってしまうことが増えてきます。
お付き合いをしているときは、何でも好きに2人で進められていたことが、途端に進まなくなるのも、結婚準備ならではです。その度に「結婚する」という重みも感じるんですよね。
相手の気持ちを大切にすると、相手も自分の気持ちを大切に思ってくれる。
迷ったときには、自分達だけではなく、親や周りの意見も聞きながら丁寧に解決していきましょう。
その積み重ねが、家族の絆を結び、より素敵な結婚式へと繋がります☆
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