日本で婚礼衣装といえば、ウェディングドレスをイメージする方が多いですよね。
しかし本来の日本の伝統的な花嫁衣装は、「白無垢」。婚礼を終えた後のお色直しとしては「色打掛」や「振袖」など、豪奢で華やか、かつ花嫁の恥じらいを感じさせる品のあるものばかり。
それでは、各国の伝統的な婚礼衣装はどのようなデザインなのでしょうか?
今回はWedding Tipsより、美しくもユニークな、世界中の花嫁衣装をご紹介します☆
ヨーロッパ
まず最初にご紹介するのは、ヨーロッパの民族衣装。
ヨーロッパでは白のウェディングドレスに白いベールを見にまとった花嫁衣装が多いですが、その国や民族によってユニークな婚礼衣装が存在します。
どれも華やかで可愛らしいものばかり☆
ドイツ
ドイツの民族衣装は「ディアンドル」と呼ばれており、パフスリーブやコルセットなどの可愛らしいデザインから、今も愛されている民族衣装です。
結婚式では、花嫁さまが白のディアンドルを、ブライズメイドがカラフルなディアンドルを着ることが多いようです♪
スコットランド
スコットランドの男性は、伝統行事などの際は一族に代々伝わるキルトスカートを着るという文化があります。
結婚式のあとのパーティでは、花嫁さまは新郎のキルトスカートと同じデザインのショールを羽織り、一族の一員になったということを象徴しています。
お揃いのチェックが上品で素敵ですね☆
ノルウェー
ノルウェーでの伝統的な花嫁衣装は「ブーナッド」と呼ばれています。この民族衣装は洗礼式などのシーンでも着られることが多いようですね。
頭に載せた大きな王冠は、花嫁の純潔を象徴しており、家族に代々受け継がれていく大切なもの。
マケドニア
マケドニアの花嫁衣装は、シルバーとゴールドのコインを縫い付けられた華やかなレッドのドレス。
結婚指輪を通して新郎を見つめ、「私を歓迎してね」と伝えるのがマケドニアの伝統です。
ウクライナ
「ヒメツルニチニチソウ」や「蔓日々草」で作られた冠を花嫁の頭に載せるのがウクライナの伝統です。
白の花嫁衣装に、赤のアイテムや刺繍が映えて、写真映りもバツグンです☆
ハンガリー
ハンガリーの大切な文化遺産である「カロチャ刺繍衣装」は、赤やピンク、黄色や紫、緑や青などの花柄で刺繍された、カラフルで華やかな民族衣装。
一つ一つの家庭でオリジナルの花柄のモチーフがあり、娘のためにお母さんが手刺繍で作り上げたという愛情がたっぷりこもった花嫁衣装です。
小麦を編み込んだ手の込んだヘッドドレスを付ける習慣もあります。
ポーランド
こちらはポーランドの民族衣装を、ブライズメイドとグルームズマンが着こなしています!
ゲストが一体となって伝統衣装に身を包むのも、とても素敵ですね☆
ロシア
寒い土地柄ならでは。ウェディングドレスの上にファーを羽織って。
しんしんと降り積もる雪の中で、純白の花嫁衣装がどこまでも華やか。
アフリカ
続いてご紹介する花嫁衣装は、アフリカから☆
ヨーロッパとは打って変わって、カラフルでポップ、見ているだけで元気になれるハッピーな民族衣装が登場します!
ナイジェリア
ナイジェリアには約250もの民族が存在し、500の言語が存在すると言われています。
結婚式のスタイルも民族や宗教、文化に合わせて違いがあり、それぞれが組み合わさることでまた新しいスタイルが生まれる、非常に多様性のあるスタイルです。
明るい色の花嫁衣装が多く、頭に同じ色味の布を巻きつけるスタイルが主流です☆
ガーナ
眩しいほどに明るい、ガーナの婚礼衣装がこちら!
それぞれの家に伝わるオリジナルの模様をカラフルに織り上げた生地で結婚式をするのが、ガーナの伝統です。
アジア
最後にご紹介するのは、私たちの住む日本があるアジアの花嫁衣装です☆
アジアの結婚式はそれぞれが独立した文化や歴史に根付いており、婚礼衣装にも驚くほど違いがあります。
今回は多様なアジアの民族衣装の中でも、そのごく一部をご紹介します!
中国
中国での伝統衣装は赤色にゴールドかシルバーの刺繍が施してあるものがほとんどです。
中国では赤という色は福を象徴、悪を遠ざける色だとされており、おめでたい場では身につけられることが多い色味ですね。
韓国
お隣の国、韓国の民族衣装、「チマチョゴリ」がこちら。
ハイウェストの切り替えがかわいらしい、豪奢で印象的なデザインですね。
上身頃と下身頃のコラーコーディネート次第で何通りもの着こなしが楽しめますが、結婚式では白のチマチョゴリを着る花嫁さまが多いそう☆
ベトナム
ベトナムの民族衣装は、チャイナドレスに似たサイドにスリットが入った上身頃に、下に合わせたパンツスタイルが特徴の「アオザイ」です。
布を鉢巻状に巻いた、「カンドン」という帽子を身につけるのが花嫁衣装ならでは。
スリランカ
スリランカでは、レッドやゴールドの「サリー」をまとい、額にもゴールドのジュエリーを身につけるのが伝統的な花嫁衣装です。
新郎のきらびかやな民族衣装は、なんと着るのに30分もかかるそう!
マレーシア
マレーシアでは西洋のウェディングドレスではなく、マレーシア独自の民族衣装を結婚式に着る花嫁さまが多いんだとか。
頭まですっぽりと覆う「ソンケット」と呼ばれる金糸や銀糸の手織り布は、繊細でとても美しいですね☆
インドネシア
17,000もの島が存在するインドネシアでは、出身地によって結婚式のスタイルも大きく異なります。300を超える大小さまざまな民族は、それぞれに独自に花嫁衣装を持っています。
どの民族にも共通しているのは、パッと目を引く明るい色味の布地に、びっしりと刺繍が施されたゴージャスな婚礼衣装。手や顔などの肌にもタトゥーのようなメイクを施し、とても華やかですね☆
インド
インドでは、花嫁が身につけるのに縁起の良い色とされる、赤色やピンク色の「サリー」と呼ばれる民族衣装を身にまといます。
ヒラヒラと揺れるシルクの布が優美でエキゾチックですね♪
結婚した女性は、赤色の「シンドゥール」と呼ばれる赤い粉を、髪の分け目につけます。
インドで結婚式といえば、何百人ものゲストを招待し、数日間に渡りお祝いするのが伝統です☆
カザフスタン
「Saukele」と呼ばれるヘッドドレスを頭のてっぺんにつけるのが、カザフスタンの伝統的な婚礼衣装です。
パールやサンゴ、金銀のコインで飾られたゴージャスなヘッドドレスは、花嫁が小さいころから時間をかけて作られ、結婚式のために準備されているのだそう☆
そして・・・日本
最後にご紹介するのは、我ら日本人が誇る伝統衣装「着物」です!
まずは花嫁の純白を表す和装、「白無垢」。
頭をすっぽりと覆った綿帽子から覗くうつむいた横顔に、花嫁の恥じらいと初々しさを感じさせます。
真っ白の白無垢が主流ですが、「赤ふき」や「赤裏」といった、アクセントに赤色を効果的に用いたデザインも人気です。
合わせた赤の番傘が粋ですね☆
こちらは「色打掛」と「紋付袴」。
上から下までびっしりと織られた色打掛は、職人が時間と手間をかけて生み出した至高の花嫁衣装。鶴や桜など、吉祥文様を織った着物は、花嫁だけに許された特別な民族衣装です。
屋外で行うロケーション撮影では、木々のグリーンに映える赤やオレンジ、ピンクの色味が大人気!
新郎さまの黒紋付も、日本人ならでは。袴を着ると、思わず背筋が伸びる、という方も多いようですね。
世界の民族衣装をご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
眩いほどにカラフルな花嫁衣装やアクセサリーを身につけたり、顔や手などにペイントを施したり。伝統や文化に基づいた衣装があり、どれもそれぞれに美しいものばかり。
あなたはどの国の婚礼衣装がお好みですか・・・♡
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