結婚式の値引き交渉は非常にデリケートな交渉と思っていてください。なぜなら結婚式は、契約してからがスタートだから。
通常、買い物をするときには、購入手続きをして支払いを済ませてしまえば、買い手と売り手の関係は終わりです。
でも、結婚式の場合には「買います」と意思表示をし契約手続きをしてから本当の買い手と売り手の関係がスタートします。
プランナーと新郎新婦おふたりとの信頼関係の構築がはじまるのです。
- プランナーへの印象は悪くせず信頼関係のベースは作っておきたい
- でも出来るなら値引額は大きい方が嬉しい☆
結婚式の費用の値引き交渉にはこの2つのポイントを目標に挑む必要があります!
今回のWeddingTipsでは、元ウェディングプランナーの筆者だからこそ知っている結婚式の値引き交渉について、プランナーとの信頼関係も保ちながら、且つ値引きされやすいポイントを合わせてご紹介します☆
目次
【元プランナーだから思う】結婚式の値引き交渉をするなら知っておいて欲しいこと
プランナーを10年もしていると、お客様からあの手この手と値引き交渉を受けてきました。
しかも私は関西でプランナーをしていたこともあり皆さま「結婚式費用の値引き交渉はしないと損やから」といわんばかりの交渉っぷりでした(笑)
「私、カラードレス着たいねん。でもお金無いから値引いてや。」という単刀直入の直談判な交渉から、突然FAXが送られてきてそこには大きな文字で「●●様(私宛です)30万円値引いてください。じゃないとそこで結婚式を決めませんよ。」とお手紙のような、脅迫状のようなものが送られてきたり(笑)
確かに結婚式の費用は決して安い費用ではありません。しかしそれはその分結婚式をつくり上げるのにお金がかかるからであって、式場もぼったくりをしているわけではないのです。
それでも少しでも費用を抑えることが出来るなら色んな方法で値引き交渉をするのはアリだと個人的に思います。
ただし闇雲に強引な交渉をしてしまっては、プランナーの心証も穏やかではありません。
プランナーはお客様が思う理想の結婚式をカタチにするお仕事です。花嫁さまや新郎さまと沢山コミュニケーションを取っておふたりが思う以上の結婚式を作り上げるために頑張っています。
それには【信頼関係】がとても大切になるんです。
結婚式の値引き交渉は、一方的に値引きをお願いするのではなく「譲り譲られ」を丁寧に積み上げていくことがコツ。
そうすることで、より金額の大きな値引きを期待出来るばかりか、プランナーとの信頼関係も崩しません。
では、何をどう譲ると交渉がスムーズに進むのか……。この後ご紹介していきます。
結婚式費用の値引き交渉のタイミングは“契約前のみ”と心得ておく
基本的に結婚式場側が値引き交渉に応じるのは、結婚式を契約する前段階のみと心得ておいてください。
契約をすると「お客様はこの見積もりで了承をして申し込んでいる」となり“余程のこと”が無い限りは値引きはしません。
“余程のこと”とは、トラブルです。
結婚式場側に明らかな落ち度のミスが発生したり、何らかのトラブルが起きた場合には契約した見積もりから謝罪の意味もあり値引きされることがあります。
しかしトラブルによる値引きは本来あってはならないものであり、起こってしまうと花嫁さま新郎さまの気持ちも穏やかではありませんよね。しかもその割に値引きの金額は、そんなに大きいものではありません。
それ以外に結婚式を契約後に見積もりの金額アップを抑えるなら節約です。既製品ではなく手作りをしたり、欲しいものを我慢したりなどでコツコツ節約することで見積もりアップを抑えることは出来ます。
でも……節約を意識してばかりの結婚式の準備は、ちょっと寂しくありませんか?
我慢ばかりをして「あのとき我慢しないで和装しておけば良かったな……」なんて振り返っても後戻りは出来ません。結婚式のアイテムを手作りするのは思い出にもなりますし、おすすめです。しかし度の超えた手作りはストレスを抱えるきっかけにもなるんです。
だから結婚式の費用を少しでも抑えたいなら、結婚式の契約前であるタイミングで値引き交渉をすることがおすすめなんです!
いざ結婚式費用の値引き交渉!スムーズに交渉を進めるためのたった2つのコツ☆
ここでは、実際に結婚式の値引き交渉をするときに必ず役に立つコツを2つご紹介します。
結婚式の値引き交渉をしやすいタイミングは【ブライダルフェア】にあり
結婚式の値引き交渉をするなら、普通に見学に行く時よりもブライダルフェアの方が値引き交渉はしやすい環境です。
ブライダルフェアには参加特典として、申込み時に割引やプレゼントなどを設定していることが多く、その特典が通常の見学では該当しないことが多いからです。
値引き交渉とは、なにも金額の値引きばかりではなく特典も値引きと同様の価値はあります。
しかも選べる特典だったりすることもあり、希望のものをチョイスしてプレゼントしてもらえるブライダルフェアは押さえておきたい値引き交渉のタイミング。
ブライダルフェア特典は、結婚式場によって様々です。ホームページなどを見てみると「ブライダルフェア参加特典 ○○プレゼント!」など記載されていることもありますので、事前に各会場の特典状況をチェックしてみても良いかもしれませんね♪
ただし、ブライダルフェア特典は「今日決めてくれたら」といった式場側のお願いも含まれていることがほとんど。
ここが先ほど申し上げた「交渉には譲り譲られがある」という点です。
とはいえ、ご両親の了承もなく勝手に結婚式場を決定してしまうのは、後で家族間のトラブルにもなりかねないので非常に危険。
もし、ブライダルフェアに参加する会場が本命の会場で、事前にブライダルフェア特典が付いていることが告知されているような状況であれば、即決出来る環境を整えておくのもポイントのひとつです。
事前にご両親に結婚式のおおよその日程や、結婚式場の場所の確認などをし、了承を得ておくのも値引き交渉をスムーズに進めるコツでもあります。
この条件、譲歩出来るなら値引きはより大きくなる!
結婚式は“いつ挙げるのか”で金額が変わることがあるのをご存知ですか?しかもその値引額、大きいときには数十万円に及ぶこともあります。
“いつ”とは大きく分けて2つの意味があります。
- どの季節に結婚式を挙げるのか
- 今から結婚式までどのくらい期間があるのか
この2つのキーワード次第で、結婚式の値引き交渉は非常に進めやすく、しかも値引き額も大きくなります。
プレ花嫁の皆さま、
「結婚式を挙げる時期」と「値引き」どちらを重視し、どちらを譲ることが出来ますか?
値引きをされやすいのは「夏」と「冬」の結婚式!
寒さや暑さの中で結婚式をするよりも、天候や気温が比較的安定している春や秋に結婚式を挙げたいと思われる人が多いのは当然ですよね。ジューンブライドと呼ばれる6月の結婚式も、実際のところは雨の日が多いこともあり4月や5月に比べるとお問い合わせは少なくなるんですよ。
結婚式場側からすると夏や冬に結婚式を挙げてくださるお客様は、極端な言い方をすると有り難いお客様。
この時期に結婚式を挙げてくれるなら、値引いてでも欲しいお客様でもあるんです。
結婚式までの日程が近ければ近い程比例して値引きも大きくなる!
ゼクシィトレンド調査によると先輩カップルは結婚式場を決めてから、実際に結婚式を挙げるまで平均して約8ヶ月の期間を設けています。
つまり、この期間を過ぎるとどんどん結婚式のお問い合わせが少なくなるということ。
私がプランナーをしていた結婚式場の多くも、見学に来られるお客様の多くは半年以上1年未満くらいの準備期間を設けて会場探しをしている方がほとんどでした。
半年を切って結婚式を予定されている方は少なく、もし半年以内の予定で見学に来られたら、これまた夏婚や冬婚のお客様と同じく有り難いお客様だったのです。もちろん状況次第では値引きもしました。
結婚式の準備だけを考えると、約4ヶ月もあれば充分です。
もし、花嫁さまと新郎さまも打ち合わせなどのスケジュール調整がしやすく、またご両親への相談もしやすい環境が整っているのなら、準備期間半年以内でも楽しく準備を進めることが出来ます。
同じ結婚式を挙げたとしても、準備期間1年と半年とで金額が大きく変わるなら……。意外と金額的なメリットは大きいかと思います♪
詳しくはこちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください☆
【結婚式の値引き交渉】大前提は「ここで結婚式を挙げたい」と思っている気持ちがあること
結婚式の値引き交渉についてご紹介しました。
値引き交渉をスムーズに進めるポイントをご紹介していますが、ベースとしては「ここで結婚式を挙げたい」という気持ちが伝わるかどうかが、交渉を決定付ける最大のポイントになると思います。
費用の値引き交渉に応じる、その気持ちに応えたいとプランナーが思えるのは、
- 新郎新婦のおふたりがこの結婚式場を気に入ってくれている
- 決めきれないのは、費用(予算)だけが引っ掛かっているから
そんな気持ちが伝わったときです。おふたりが理想とする結婚式が、値段の問題さえクリアになればカタチにすることが出来る。
そう思うコトができれば、出来る限りの協力はさせていただきたいと気持ちが動きます。
ご紹介した内容で、費用だけが引っ掛かっていて理想の結婚式が出来ないかもしれない……そう悩んでいる花嫁さまのお手伝いが出来ましたら幸いです♡
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