昔からあるキャンドルサービスの演出。あなたはその意味を知っていましたか?
キャンドルサービスの歴史や意味、どんな時に使われているのかをご紹介します!
結婚式の限られた時間の中で、ゲストに喜んでもらうためにどのような演出をしたらいいのか悩まれているあなた!必見ですよ。
意外と知られていないキャンドルサービスの意味。その意味を知ることで、よりロマンチックなウェディングにすることができます♡
結婚式BGMでよく使われる曲も、現役司会者の目線でお伝えします!
目次
キャンドルサービスの意味
誕生日やクリスマスなど特別な日に目にすることが多いキャンドルですが、「キャンドルサービス」として結婚式の演出でも根強い人気があります。でもそのキャンドルサービス、一体どんな時にどんな理由で行われるのでしょうか。
どんな時にキャンドルサービスをするの?
今ではすっかり結婚式の定番となった演出ですが、落ち着いたイメージに合うシーンでよく行われます。
お色直しの再入場後
再入場後、ゲストテーブルに新郎新婦さまがキャンドルの火を灯していく……。1卓ごとにテーブルを回ることでこれまでの感謝の気持ちを込めたご挨拶を行います。プログラムの前半には乾杯酒やお料理を振舞い、後半では新郎新婦さまの幸せをおすそ分けの意味を込めてキャンドルサービスを行うことで、披露宴全体を通しておもてなしの気持ちが伝わります。
花束贈呈への準備として
乾杯やケーキ入刀など華やかで盛り上がるシーンが多いプログラムの前半。一方、後半のプログラムではクライマックスのシーンである花束贈呈があります。会場を暗くする事でゆったりとした時間に包まれ、後の花嫁さまのお手紙・花束贈呈へ雰囲気そのままに繋げることもできます。
みんな聞き入る花嫁さまのお手紙シーン。うっすら暗くなる会場内でキャンドルに灯りが灯っていくのは、ため息が出るほどロマンチックです♡
キャンドルサービスの歴史
ウェディングを一層華やかにしてくれるキャンドルサービスですが、その起源は海外ウェディングにありました。
もともとは「ユニティキャンドル」が由来
キリスト教式(プロテスタント教派)で行われるセレモニーの一つで「ユニティキャンドル」に由来するとされています。
「ユニティキャンドル」とは
結婚式で3つのキャンドルを用意します。両サイドのろうそくに両家のお母さまが火を灯し、新郎新婦はそれぞれ灯されたキャンドルを持ち、中央のキャンドルに一緒に点火します。
親御様と新郎新婦で行うユニティキャンドルにはこんな意味が込められています。
- 両家の末永い繁栄を次の世代に引き継いでいく
- おふたりが結んだご両家の絆を深める
- おふたりの新しい人生の始まりを祝う
結婚式という大切な節目に、新しい家族の誕生をお祝いするセレモニーとして広く欧米で親しまれています。
日本に「キャンドルサービス」として普及したのは1970年頃
このユニティキャンドルが日本に渡り、キャンドルセレモニーとして発展してきた背景をご存知でしたでしょうか?ロウソクの製造販売で有名なカメヤマ株式会社(旧カメヤマローソク)が今のキャンドルサービスの生みの親なんです。
カメヤマ株式会社の沿革によると、このようにあります。
1959年 日本初「キャンドルサービス」をカメヤマ社員が披露宴で行う。ヨーロッパ駐在員から現地での結婚式の情報が届き、当時の営業課長がキャンドルサービスを考案、自身の結婚式で行う。
その後、1970年頃からウェディングを華やかに演出するものとして商品化され普及していったそうです。そしてこの会社、なんとゲスト参加型の「キャンドルリレー」も生み出しました!
キャンドル演出のパイオニアが送り出したキャンドルサービスの灯りは、時代とともに形を変えながら世代を越えて愛されています。
キャンドルサービスの代わりに行う演出
今まで定番だったキャンドルサービスですが、昨今のオリジナルウェディングの風潮から代わりになるものが増えてきました。最近はフォトプロップスという撮影アイテムを使って各卓を回る「フォトラウンド」が主流だったりします。
▼火を使わない演出もじわじわ人気♡「キャンドルサシェ」「アロマワックスバー」
▼POPでキュートなドーナツを使った演出も♩
▼色々ある♡ゲストへの“おもてなしの形”
キャンドルがもたらす効果
キャンドルの灯りを眺めていると、心も身体もリラックスした気分になったことはありませんか?その効果についてご紹介します。
安らぎとくつろぎを与えてくれる
キャンドルの炎を見つめているとなんとなく落ち着きますよね。そのゆらぎに心地良いと感じたことがある人も多いはず。その秘密は、「1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)」という自然界のリズムにあります。
滝の落ちる音や波の音、木漏れ日や星の瞬きなど自然が織り成す規則的のようで不規則なゆらぎが混ざっているもののことを言います。ゆらゆらと灯るキャンドルの炎にもこの「1/fゆらぎ」があるため、眺めているだけで安らぎをもたらしてくれるようです。
素敵な雰囲気の中でお料理を味わえる
キャンドルサービスの時間。さっきまで明るかった照明が暗くなり、代わりにキャンドルの灯りが幻想的な雰囲気へと導いてくれます。
上の画像のようにテーブルから22~23cmの高さに灯りをもってくると、キャンドルがお料理を優しく照らし、テーブルを囲むゲスト同士の顔もほんのりと照らしてくれます。お料理の傍にも低めのキャンドルを用意しておくことでさらにお料理が美味しそうに見える効果もあります。
風水的にもGOODなキャンドル
風水においてキャンドルの火は“陽のエネルギー”を持つとされています。キャンドルに火を灯すことによって邪悪なものから守り運気が上昇するとも言われています。
キャンドル演出をさらに盛り上げるBGMを♩
落ち着いたBGMを選曲すると会場内に広がっていく灯りとともに気持ちもゆっくりとほぐれ、癒されます。メインテーブルで感動的なシーンとなるメインキャンドル点火やキャンドルブローがあれば、その瞬間で盛り上がるBGMを選びましょう♩
現役司会者である筆者が披露宴でよく耳にする曲で、かつロマンチックな雰囲気だなぁ♡と思うものをいくつかピックアップしてご紹介します!
「Beauty and the Beast」会場内を回りながらしっとりとキャンドルサービス*
タイトル | Beauty and the Beast |
アーティスト | Celine Dion & Peabo Bryson |
リリース年 | 1991年 |
1991年のリリースですが、近年エマ・ワトソン主演で実写映画化されたことで注目されています!多くの花嫁さまが心ときめかせるBGMとともに、おふたりでキャンドルを点火していく演出は見逃せないシーンになります。
「A Whole New World」アラジンの名曲に乗せてロマンチックな演出に
タイトル | A Whole New World |
アーティスト | Q;indivi |
リリース年 | 2013年 |
日本のクリエイター集団「Q;indivi」がディズニーの名曲をカバーしたサウンド♩
キラキラ感が出ていてキャンドルサービスの雰囲気にぴったりです。
もちろん本家の「A Whole New World」もおススメです!デュエットで歌われているので結婚式らしく、壮大なメロディに期待が膨らみます。
「幸せをフォーエバー」サビで一気に盛り上げる♡
タイトル | 幸せをフォーエバー |
アーティスト | MISIA |
リリース年 | 2013年 |
幸せの余韻をしっとり感じながら、メインキャンドルに炎が灯る瞬間を盛り上げてくれます♩
たくさんの愛を噛み締めながらこれから大好きな人と一緒に歩んでいくという決意が強く歌われていますのでおすすめです♡
▼結婚式のあらゆるシーンで使ってみたいBGM集もあります!
▼デコレーションのヒントに♡ラプンツェルをイメージしたウェディングの作り方
じつは「司会者」も大事かも
あれは私が結婚式の司会者養成所に通っていた頃のこと。
おじいちゃん先生のレクチャーで、昔はキャンドルサービス中が一番の見せ場だったと語ってくれたことを今でも覚えています。
メインキャンドルへの点火の際、「おふたりのあつ~~い愛がいま!炎となってキャンドルに灯りました~!」なんてレクチャーを受けた記憶があります。。。(うわぁ、昭和っぽい・・・と古臭いイメージを持ってしまいました)
その経験があったからか、当時キャンドルサービスはあまり好きではなかったのですが、司会者たるもの言葉での演出が必要です。
結婚式でのキャンドルサービス経験を積んでいくにつれ、想いを馳せると本当に素敵な演出だと感じるようになったのです。そしてこの演出の魅力を最大限に活かしたいと強く意識するになりました。
キャンドル演出を心に残るシーンにするにはBGMやデコレーションも大事ですが、もしかしたら司会の感覚も大事な要素かもしれません。
▼司会者との打ち合わせについての記事はこちらから!
キャンドルで輝く祝福の瞬間を楽しんで
年を重ねるごとに増えていったバースデーキャンドル。
結婚式では集まってくれたゲストの数だけろうそくに火が灯ります♡
キャンドルに照らされたおふたりは会場のどこから見ても一段と輝いて見えますよ♩ぜひ素敵な演出にしてくださいね!
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