「ゲストとの距離が近い、アットホームな披露宴を」
そんなご希望をお持ちの方は多いと思います。
披露宴にお呼びするゲストは、おふたりにとって近しく親しい方々ばかり。アットホームな雰囲気なら、大好きなゲストとの心の距離もぐっと縮まりますね。
近年、新郎新婦さまもゲストと同じ高さで視線を交わせ、ゲストとの距離感も近いバンケットが好まれる傾向にあります。アットホームな披露宴をお望みであれば、環境だけではなく、演出にもこだわってみませんか?
多くの結婚式を担当している現役のブライダル司会者がお伝えします。
人気はゲスト参加型の演出!一体感を感じられる披露宴に
アットホームな披露宴に欠かせないのが、ゲスト参加型の演出。ゲストを巻き込んで進行していくことで、ゲストの満足度も高くなります。会場内の一体感も生まれ、新郎新婦さまとゲストとがお互いにより近しい存在として感じることができる…良いとづくめのゲスト参加型の演出♡
今回は特に、ゲスト全員が参加できる演出に焦点をあててご紹介していきます。
おすすめのゲスト参加型の演出1♡ファーストバイトでのかけ声
こちらはもう、かなりポピュラーかもしれませんね。 ウェディングケーキ入刀後のファーストバイトで、ゲスト全員で掛け声をかけてもらうという演出です。
ファーストバイトとは、新郎さまと花嫁さまがウェディングケーキを食べさせ合うというもの。お互いの気持ちをしっかりと交わす微笑ましいシーンでもあり、とても人気の演出です。ウェディングケーキ入刀に続いて行われます。
この時、ゲストはカメラを手にケーキの前にお集まりいただいていますので、そのままゲストを巻き込んで「あーん!」の掛け声をかけていただくのです。
そこまでのプロセスは司会者にしっかり仕切ってもらいましょう。司会者の合図のあと、会場に響くゲストの「あーん!」の声。簡単なことですが、とても盛り上がります。
この「あーん」の掛け声をかけてもらうことで、新郎新婦さまも食べさせるタイミングがつかみやすく、結果、ゲストも写真が撮りやすくなります。
私もいつもこの掛け声を取り入れているのですが、「あーん!」という言葉は皆さんを笑顔にします。しかめっ面では「あーん!」は発声できないようです。
ご上司もご両親もご友人も…。ご年齢や立場を超えてゲストの心がひとつになる、アットホームで楽しい演出です。披露宴前半のハイライトシーンになりますよ。
おすすめのゲスト参加型の演出2♡ドレスの色当てクイズ
その名の通り、「花嫁さまがお色直しでお召しになるドレスの色を当てる」という演出です。全員参加のクイズ形式で、披露宴が始まる前からゲストの興味を引くことができます。
この演出のメリットは、クイズの答えがとてもわかりやすいこと。披露宴の中盤、再入場で扉が開いた瞬間、あるいは主役のおふたりのお姿が見えた瞬間にクイズの答えがわかるので、再入場シーンがとても盛り上がります。
「やったー!」という声が上がることもありますし、「ああ~!」と、悔しさをあらわにする声が上がることも。そんなゲストの一喜一憂する様子をご覧になるのは、おふたりにとっても非常に楽しいひと時でしょう。
クイズの投票方法にも様々ありますが、当日の受付時に投票していただくパターンが多いようです。クイズの詳細を記したご案内と、投票用紙と投票箱を用意して、ゲストに投票を済ませていただきます。
再入場の直前には、司会者から再度クイズの詳細をご案内し、ゲストの気持ちを煽ってもらいましょう。
その後、おふたりがメインテーブルに着かれてから、正解の投票箱を用いて抽選会を行い、何人かの方にプレゼントをお渡しする、というのも良いですね。「おめでたい席での強運の持ち主」として、みんなで讃えましょう。
ゲストの皆さまの喜怒哀楽が垣間見える、楽しい演出です。お色直しをされる花嫁さまはぜひ検討してみてくださいね。
おすすめのゲスト参加型の演出3♡キャンドルリレー
披露宴の後半、お色直し後のテーブルラウンドでお勧めしたい、ゲスト参加型の演出です。
再入場後、そのままゲストのテーブルを回り、ご挨拶をされることが多いと思います。その際に行われる演出として、もっともポピュラーなのがキャンドルサービス。各テーブルの中央のキャンドルに、新郎新婦さまが灯りをともしていく…という演出ですね。
最近では、このキャンドルサービスのアレンジとして、キャンドルリレーも人気が高まっています。ゲストにはあらかじめ、ひとり1つずつキャンドルをお配りしておきます。新郎新婦さまは灯りのともったキャンドルを持ち、各テーブルへ向かいます。新郎新婦さまが持つキャンドルを種火として、テーブルの代表の方2名のキャンドルに灯りをともし、さらにゲスト同士でお隣の方へとその灯りをリレーでお渡ししていく、という演出です。
ゲストの人数と同じ数のキャンドルに、徐々に灯りがともっていく様はとても美しいですし、感動的でもあります。
キャンドルの灯りは、幸せの象徴。皆さまで作り上げる、温かな幸せの空間です。ゲスト参加型のキャンドルの演出は真新しさもあり、ゲストにも喜んでいただけるでしょう。
おすすめのゲスト参加型の演出4♡キャンドルブロー
灯りのともったキャンドルを持ち、願いや祈りを込めて一斉に吹き消す、という演出です。前述のキャンドルブローとセットで行うとより効果的です。
皆さまでキャンドルリレーを行った後、新郎新婦さまも一緒に、全員でキャンドルの灯りを吹き消します。披露宴のお開きの直前に行っても素敵です。
キャンドルの灯りを吹き消すという行為には、「願いや祈りをキャンドルの中に封じ込める」という意味合いがあります。
新郎新婦さまとゲストの末永い幸せを願って、会場内の気持ちをひとつにまとめます。
全員でブローしたあと、披露宴会場に訪れる一瞬の暗闇と静寂。心にしみる瞬間です。
実際に私も、全てのキャンドルがブローされた瞬間に、鳥肌が立つことがあります。気持ちは目には見えないけれど、確かに今ここにある、と感じられる一瞬なのです。大人っぽく、ロマンチックな演出です。
ちなみにこの演出は、キャンドルブロー、という呼び方が一般的ですが、「ブローアウト」、「吹き固めのセレモニー」と呼ばれることもあります。
おすすめのゲスト参加型の演出5♡バルーンスパークとバルーンキャッチ
近年人気の高まってきた、バルーンを使った演出です。こちらも、披露宴後半、お色直し再入場のあとのテーブルラウンドで行われます。
各テーブルに用意された大きなバルーンを、新郎新婦さまが割っていくのですが、風船が割れる瞬間のパンッという大きな音も楽しい、ハラハラドキドキ感のある演出です。ゲストから、悲鳴やどよめきが起こることも…。
小さなお子さんたちはそれはもう大喜びの演出なのですが、ご年配の方にも楽しんでいただけます。「風船、びっくりしたよ!」「楽しいわね!」とお声がけいただくこともあります。
そして、さらに人気があるのは、大きな風船の中に小さなバルーンを入れておき、バルーンスパークと同時にたくさんのバルーンが飛び出す、というもの。この小さなバルーンをゲストにキャッチしてもらうと、ゲーム感覚で楽しく、とても盛り上がります。
小さなバルーンの中に当たりのバルーンを仕込んでおいて(例えば特定の色や形など)あとで発表し、当たりバルーンをキャッチしてくださったゲストにプレゼントを渡してもいいですね。披露宴を賑やかに彩る、楽しい演出です。
ゲスト参加型の演出。成功のポイントは?
披露宴をアットホームに盛り上げるゲスト参加型の演出。これらの演出を成功させるにはちょっとした秘訣があります。
ゲスト参加型演出の成功の秘訣その1【動機づけ】
ゲスト参加型の演出に必要なもの、それは、「動機づけ」です。
「たくさんの人数の人々を動かし、何かをしてもらう」ということには難しさも伴います。
きちんと、「何をしてもらいたいのか」「何のためにやるのか」という情報を伝える必要があります。
司会者からしっかりコメントしてもらいましょう。
また、披露宴冒頭のウェルカムスピーチで、新郎新婦から「本日は参加型の披露宴です。」ということをサラッと伝えてもいいかもしれません。
ゲスト参加型の演出。成功の秘訣2【おふたりが心から楽しむ!】
そして、どんな演出を行うにしても、一番大切なことは、「新郎新婦おふたり自らが楽しむ」ということ。おふたりが楽しんでいる姿をご披露することは、ゲストにとって一番の幸せのおすそ分けになるでしょう。
ゲスト参加型の演出で、ゲストの魅力も引き出せる!
披露宴でのゲスト参加型、中でも「全員が参加できる」ことに焦点を当ててお勧めの演出をご紹介しました。
ゲスト参加型の演出を取り入れると、ワクワク感やドキドキ感、サプライズ感がプラスされます。披露宴全体にもメリハリが生まれますね。
結婚式やご披露宴は、花嫁さまたちだけでなく、参加されたゲストにとっても思い出に残るイベント。ゲストご自身も演出に参加することで、より印象深く思い出していただけますね。
おふたりらしさもゲストの魅力も引き出せるゲスト参加型の演出。
結婚式が素晴らしい1日になりますように!
最新情報をお届けします
Twitter でWeddingTipsをフォローしよう!
Follow @WeddingTips0310