結婚式、もちろん人と被りすぎるのは嫌だしトレンドも交えておしゃれにしたい。
結婚式は一般的に、過去の通例に沿って準備を進めていく傾向が強いもの。
ネットで調べても、事例や「やってよかった」という経験談が多く、これからのトレンド予測となると専門的な用語が並んでいて、なんだか難しいと感じることも……。
そこで今回は、フリーランスのウェディングプランナーが独自の目線で「もっとわかりやすく、これからの結婚式のトレンドを知りたい!」という声にお答えします。
2018年夏以降の結婚式に、ぜひお役立てください♡
さようなら平成の時代……広がる90年代のノスタルジー
近年よく耳にする「90年代リバイバル」という言葉。
時代は繰り返すと言われますが、日々最新のトレンドが生まれているように見える結婚式にも、その説は当てはまります。
天皇陛下の退位が2019年4月30日に決まり、平成の時代が終わろうとしています。
90年代アイコンの代表格とも言われたアーティストが引退を表明し、当時からお茶の間を賑わせていたテレビ番組も次々と放送を終了すると発表しています。
そこに広がるのは90年代のノスタルジー。
人々が懐かしむ90年代とは、どのような時代だったのでしょうか?
90年代、女の子は「元気」「ヘルシー」「主体的」だった
90年代は女の子、とりわけ女子高生が元気な時代でした。
90年代前半は、すっきりとしたショートカットや、きりっと縛ったポニーテールでラクロスをする。
後半になると、ミニスカートにルーズソックスで街中を闊歩する。
そんな元気でヘルシーな女の子がたくさんいたのです。
この頃に流行した音楽の歌詞に、ポエム的なものはあまり見受けられません。
その多くが冷たい世間に立ち向かって生きていく様を、ごく抽象的に現していることがわかります。
そこに見えるのは、協調や融和という性質のものではなく「私はこう思う」という主体的で鋭い輝きです。
「未成年の主張」という企画が流行し、弁論大会に意欲を示す小中学生が多かったことも、その時代背景を象徴しているのかもしれません。
2018年、結婚式は主体性が鍵になる
90年代リバイバルが結婚式に与える影響は、この「主体性」にあります。
これまでの結婚式は
「感動させたい」
「立派な結婚式だったと思ってもらいたい」
「おもてなしができていると思われたい」
という傾向が強い側面がありました。
ですが2018年以降は
「ゲストと一緒に楽しみたい」
「すばらしい時間を共有したい」
「一生の記憶に残したい」
という考え方が増えてきそう。
欲求の主軸が、ゲストから新郎新婦へ変化していることがわかりますね。
ブライダル関係のメディアでは「シェアド婚」などと言われていますが、ポイントは「主軸は新郎新婦だけれど、主役は新郎新婦ではない」ということ。
そこに集まった全員が主役となり、限られた時間を楽しもう!というスタイルが主流となるでしょう。
カテゴリ別にご紹介♡喜びをシェアするための結婚式レシピ
実は私も以前は、お客様にアドバイスをする際に「こうすると感謝の気持ちが伝わりますよ」という言い方をしていました。
その当時は、新郎新婦さまもその言葉を望んでいたように思います。
ですが徐々に「こうすると『みんなが』楽しめますよ」という提案の方が、お客様に響くようになりました。
これからどんどん需要が増えていくと思われるシェア型の結婚式。
そんなトレンドの結婚式を実現するためのレシピをご紹介します。
挙式は「ふたりらしさ」が鍵!フリースタイル挙式でさらに個性的に
まずは結婚式のかなめである挙式から。
これまでの挙式は「神前式」「チャペル式(キリスト教式)」「人前式」という選択肢が一般的でした。
ですが今後の挙式の鍵は花嫁、花婿の「ふたりらしさ」。
ふたりらしさを最大限に表現するために、挙式の「場所」や「プログラム」には特にこだわりたいですよね。
人前式の中でも「フリースタイル挙式」が増えていくと思われます。
現在、多くのホテルや結婚式場で行われている人前式は、会場が挙式場所やプログラムを決めて行う宗教色のない挙式です。
一方、フリースタイル挙式は、場所もプログラムも一から自分たちで考えていく挙式のスタイル。
思い出のビーチで、母校で、自宅の庭でといった思い思いの場所で挙式を行えば、ゲストにとってもおふたりにとっても忘れられない瞬間となるはず。
以前から人気があった、ブライズメイドやアッシャーなどの演出も健在です。
「夏は浴衣」「ハロウィンの時期は仮装」など、ドレスコード「カジュアル」も珍しくなくなりそうです。
フリースタイル挙式を希望する際に注意したいのが、披露宴を行う会場のサポートは得られない可能性があるということ。
特に、その会場内の施設でない場所で挙式を行う場合は、その多くがサポート外となります。
その場合は、フリーランスのプランナーや専門的な知識がある人に挙式のみのサポートを依頼すると安心です。
その場にいなくても問題なし⁉ 演出は「全員参加×ライブ配信」が新たなトレンドに
昨今、多くの人が楽しんでいるネットを利用したライブ配信。
結婚式にライブ配信が取り入れられる日も遠くはないでしょう。
端末を用意して端子でつなぎ、スクリーンへ映し出すだけ!
容易に準備が整う上、特別な費用もかかりません。
特に余興での活用度は高くその場にいなくてもリアルタイムで配信することも可能になります。
同僚から、教え子から、先輩や後輩から、これまではムービーに頼っていたお祝いメッセージや歌やダンスが、場所を隔てていても届けることができます。
ライブ配信は「より多くの人が結婚式に参加できる」ツールとなるでしょう。
テーマとぴったり一致!ペーパーアイテムはもうひとひねりのアイデア勝負
これまでは、初回の打ち合わせでカタログの中から気に入ったデザインを選んでいたペーパーアイテム。
ですがペーパーアイテムにも主体性が重視される動きがあります。
たとえば、旅をテーマにした結婚式。
- 招待状はパスポート
- 返信ハガキは航空券の申込書
- 芳名簿は世界地図
- エスコートカードは航空券
- メニュー表は機内食のメニューカード
それぞれを模したものを用意すると、ゲストの気分も盛り上がるでしょう。
「あるものから選ぶ」ではなく「アイデアで勝負する」。
これが新たなペーパーアイテムの作り方になりそうです。
幸せは写真でシェア♡パスワード入力でゲストも閲覧可能に
結婚式でフォトグラファーが撮影した写真は、後日アルバムになり新郎新婦の手元へ……。
だけではないんです。
最近注目されているのが、当日撮影した写真をゲストがオンラインで閲覧や購入ができるシステム。
このシステムを利用すれば、遠く離れている友人や親戚にも、結婚式当日の思い出をシェアすることができます。
専用のシステムを導入している会場もありますが、フォトスタジオが独自でサービスを行っている場合も。
希望する場合は、システムの利用が可能か事前に確認しましょう。
結婚式準備からシェア⁉ ホームページで結婚式を告知
実は海外では以前から定着している結婚式用ホームページ。
日本でも今後は
- ふたりのプロフィール
- 日時や場所のご案内と出欠確認
- 二次会のご案内と出欠確認
- ゲストからのお祝いメッセージ
- 結婚式の写真の掲載
- サンクスメッセ―ジ
などのコンテンツを盛り込んだ、ふたりの結婚式についての情報が得られるサイトを作るカップルが増えそう!
会場が先述の写真共有システムを導入していなくても、ホームページを作成すれば簡単にシェアできます。
ホームページ作成なんて、専門の知識もないし難しそう⁉
結婚式ホームページ専用のサイトを利用すれば、そんな問題もクリアできちゃいます。
ゲストの閲覧以外にも、自分自身の結婚式準備の管理ツールとしても優秀です♪
weBridal
一生に一度の、特別な日のためのホームページ
ウェブライダル
引用:http://webridal.jp/
honeywedding.jp
日本初!無料結婚式準備ツール
ハニーウェディング
引用:https://honeywedding.jp/
プロフィールムービーに頼らない!ギャラリーで成長の記録をシェア
これまで新郎新婦の歩みを振り返る演出は、プロフィールムービーが主流でした。
ですが今後は、より臨場感のあるギャラリー型の演出もおすすめです。
- 生まれた時のへその緒
- はじめて歩いた時に履いていた靴
- 幼稚園で作った工作
- 小学校で使っていたランドセル
などを時系列で展示すると、家族は懐かしく、友人たちは興味津々で見てくれるでしょう。
ふたりが出会ってから行った場所で購入したものを並べたり、成長記録が収められているフォトアルバムをそのまま展示するのもいいですね。
「実物がそこにある」ことで、ゲストは何ともいえないノスタルジーに浸ることができます。
ゲストが好きな時間に見に行くことができるのもギャラリー型のメリットです。
ゲストも新郎新婦も楽しめる結婚式の準備を始めましょう♡
主体性を持って結婚式の準備を進めていくことは、とてもパワーがいりますし、頭を悩ませることを多いかもしれません。
ですがその分、結婚式後の充実感は格別!
これから結婚式を考えているみなさんが「みんながこうしているから」ではなく「自分はこうしたい」というオリジナリティで、ゲストも新郎新婦も楽しめる結婚式ができることを願っています。
最新情報をお届けします
Twitter でWeddingTipsをフォローしよう!
Follow @WeddingTips0310