ウェディングベールが放つフンワリとした透明感。
花嫁さまを神聖な雰囲気で包み込むウェディングベールは、ウェディングドレスの印象を大きく左右する重要なアイテムなんです☆
今回のWeddingTipsでは、ウェディングベールの由来や基礎知識。そしてベールを選ぶ時のポイントや気になる予算についても徹底解説します!
ただの飾りじゃないウェディングベール。本当の意味と選び方を知っていれば、ウェディングドレス姿の花嫁さまはもっと輝きます☆
目次
ウェディングベールの由来
挙式のとき、花嫁さまを優しく包み込むウェディングベール。
実は、ウェディングベールには花嫁さまが身につけるべき意味があるんです。
その意味をご存知ですか?
ウェディングベールのはじまりは古代ローマから……
ウェディングベールのはじまりは、古代ローマまでさかのぼると言われています。当時は「邪悪なものから花嫁を守るため」とされていたそう。
これは、今も変わらず言い伝えられてるもの。
挙式のときに、新郎さまがベールアップをして誓いのキスをするのは「これからは、僕があなたを守っていく」そんな意味も込められているんですよ。
花嫁さまがベールをまとう意味、そしてベールアップして誓いのキスをするわけを知ると、挙式の神聖さがより深く感じられますね☆
ウェディングベールの基礎知識
「ウェディングベール」といっても、実は長さやデザインなど選択肢はかなり多め。
どんなものがあるのかを詳しく解説していきましょう♪
ベールの長さは3タイプ
まずは、ウェディングベールの『長さ』についてご紹介!
長さは【ショート】【ミドル】【ロング】の3種類あります。
ベールは長さによって雰囲気がかなり変わるので、それぞれの長さについてじっくり見ていきましょう。
ショート
まずは、ショート丈。
二の腕あたりまでを隠すショート丈は、ウェスト周りがスッキリ。ベールの長さがない分、風にふわふわとなびきやすいという特徴も。ふわふわ揺れるベールは、ゲストの目を惹き付けるポイント!可愛らしい雰囲気が好みの花嫁さまにおすすめ♪
ガーデンでの挙式や、ビーチでのロケーションフォトなどにもピッタリです。
「【ショートベール】天使みたいな軽やかさ♡キュートなフライアウェイ・ベール」では、ショート丈ベールの魅力について詳しく解説しています♪
ミドル
ウェストからヒップまでを覆うのがミドル丈。
可愛らしい印象のショートと比べて、ミドルはエレガントで気品を感じさせるベールです。
また、ヘアスタイルもアップスタイルやダウンスタイルどちらとも相性が◎。
カジュアル過ぎず、でも気高すぎずという絶妙の長さのミドルベールは、筆者がプランナーをしていた時に一番人気でした!
「【ミディアムベール】上品にもキュートにも♡なんにでも合う万能レングスのベール」では、写真つきで様々なデザインのミドルベールをご紹介しています♪
ロング
ドレスの裾よりもうんと長くなるロング丈のウェディングベール。
「荘厳な大聖堂のバージンロードを、長いベールを引きずりながら歩く花嫁さま」に憧れを持ったプレ花嫁さまも多いのではないでしょうか☆
ロングベールの長さの目安は、ドレスの裾から30センチくらいと言われています。
ですが長いバージンロードの場合には、もっと丈の長いベールでもOK。格式の高さとベールの長さは比例します。
「挙式は厳粛は雰囲気を作りたい」と、映画のワンシーンのような挙式風景に憧れを持つプレ花嫁さまにはおすすめしたい長さ♡
「【ロングベール】ため息が出るほと美しい♡気品あふれるフォトジェニックなベール」では、ロングベールの魅力と22種類ものロングベールをご紹介しています。
花嫁の“なりたい♡”を叶えるデザイン
長さに続いてご紹介するのは、ベールのデザインについて♡
カタチや装飾など、ベールにはさまざまなデザインがあります。それぞれテイストが違っているので、どんなベールデザインを選ぶかが、花嫁さまの「なりたい♡」を叶える道しるべにも。
マリアベール
“聖母マリア”がつけていたベールと似ていることから名付けられた「マリアベール」。
他のベールと大きく違う特徴のひとつとして、ベールをつける段階ですでに顔をベールで覆わないデザインになっています。
繊細なレース使いが特徴のマリアベールは、フェイスラインに沿うようにつけるので、花嫁さまの横顔もロマンティックな印象に……。
「【マリアベール】洗練された女性らしい印象に♡神秘的でロマンティックなベール」では、マリアベールの魅力について深掘りしています♪
ベリーショートベール
ベールで個性を演出したいなら、おすすめしたいのが「ベリーショートベール」。
垂れ下がるベールではなく、アクセサリー感覚でヘッドにつけるタイプです。ヘアスタイルとベールとの相性がとても重要に!
ボリュームやつける場所などは、ヘアメイクリハーサルでメイクさんとじっくり相談してみてください。
デザイン次第でフェミニンにもカジュアルにもなるので、二次会のヘッドアクセサリーとしてつける花嫁さまも♪
「普通とはちょっと違う、個性派おしゃれな花嫁さんに。“バードケージ・ベール”でクラシックスタイル」では、たくさんのショートベールの写真と共に、ショートベールを花嫁DIYする方法をご紹介しています♪
バルーンベール
その名の通り、風船のようにふんわり膨らむラインが印象的な「バルーンベール」。ギャザーがたくさん入り、ベールのトップ部分から裾にかけて正にバルーンのようにボリュームもたっぷり♡
可愛らしくプリンセスラインのドレスに合わせても素敵ですが、海外ウェディングのオシャレ花嫁さまは、スタイリッシュなシンプルドレスに敢えてバルーンベールを合わせていることも!
フラワーベール
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お花の刺繍がたくさん施されているフラワーベール♡可愛らしさと、上品で華やかな印象を合わせ持つベールです。
ベールの裾にたっぷりお花の刺繍があるので、ドレスはシンプルなデザインがおすすめ。
ヘアスタイルもスッキリアップスタイルか、緩やかなウェーブを生かしたダウンスタイルで、フラワーベールとの相性を意識してみて♪
ドットベール
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小さな水玉の刺繍が施されたキュートな「ドットベール」。水玉模様だけのものや、花柄の刺繍も添えられているデザインもあります☆
また刺繍に加えて小さなビジューが散りばめられた、キラめきが印象的なドットベールも。
ベールをつける場所もこだわって☆
ウェディングベールの印象を変えるのは、長さとデザイン。そしてもうひとつのポイントは付ける場所にあります。
トップから少し前につける『フロントポイント』
頭頂部から、少し前気味につけるフロントポイント。ティアラやボンネの場所に合わせてつけると、よりプリンセスらしさが強調されますよ♡
フェイスラインから肩が隠れるつけ方なので、「ガッチリした肩をどうにか目立たせないようにしたい……」、逆に「華奢すぎて……」なんて、肩周りにお悩みのあるプレ花嫁さまは是非挑戦してみてください!
トップから少し後ろの『ゴールデンポイント』
ベールをつける一番スタンダードといえば、ゴールデンポイントと呼ばれる頭頂部から少し後ろの場所。正面からはつけている場所がわからないので、ヘアスタイルやベールのデザインなどどんなタイプにも合わせることができます♪
後頭部あたりの『ダウンポイント』
最近人気が高まりつつあるのが、後頭部もしくはさらに下の部分につけるダウンポイント。
低めのシニヨンのさらに下につけることで、ヘアスタイル全体がスッキリとスタイリッシュな印象に。ロングトレーンとの相性もバツグンです。
ウェディングベールのデザインを決めるときのポイント
これまでウェディングベールの基本についてご紹介してきました。
次にご紹介するのは、ウェディングベールの選び方☆
ウェディングベールは、ベール単体のデザインや長さで決めるのはとてもキケンです。なぜなら、ドレスや会場の雰囲気とのバランスがとっても大切だから……。
詳しく解説していきましょう♡
ドレスデザインとウェディングベールの相性
ベールの選び方、ひとつ目のポイントはドレスデザインとウェディングベールの相性を意識することです。
キュート系?クラシカル?ドレスのテイストと合わせて
例えば、キュートな装いのプリンセスラインであれば、合わせるベールは同じく可愛らしさが伝わるデザインがおすすめ。長さはショートかミドル丈。つける場所はフロントポイントかゴールデンポイントに。
ロング丈のベールは、エレガントさやクラシカルな雰囲気が魅力なので、キュート系のプリンセスラインドレスだとちょっとミスマッチです。
また逆に、エンパイアラインやスレンダーラインのドレスには、縦のラインが添うようにミドル丈かロング丈がおすすめです♡
クラシカルテイストのマリアベールか、質感重視のシンプルなドレスに合わせるならデザインが何もかかっていないプレーンなベールも◎
ドレスデザインとベールとのバランスも意識する
ドレスのデザインが決まってから、ベールやアクセサリーなどの小物合わせをします。
その時に注意したいのが、ドレスに施されている装飾の場所。
例えばデコルテやネックライン、袖に細やかなレースが施されているとします。その場合は、ベールは極力シンプルなものを。マリアベールやフラワーベールなどベール自体にドレスのデザインと同様の装飾があるものだと、ドレスとベールそれぞれの個性がぶつかり合ってしまうんです……。
また、ウェストバックにお花が付いているデザインであれば、ベールの長さはお花を隠してしまうようなミドル丈やロング丈ではなく、ショート丈がおすすめです。
せっかく装飾されているのだから、やっぱりちゃんと魅せるべき♡
このようにベールを決めるときには、ドレスのどの部分にどんなデザインが施されているのかをしっかりチェックしつつ、長さや種類を決めるようにしましょう!
会場の雰囲気やバージンロードの長さも大切
ベールの決め方2つ目のポイントは、挙式スタイルや会場の雰囲気に合わせること。
ウェディングベールを着用する挙式スタイルと言えば、厳粛な雰囲気漂う『キリスト教式』とアットホームさが魅力の『人前式』。
これまでご紹介したように、ベールには長さやデザインにより気品高いものもあれば、カジュアルな印象のベールも。
挙式スタイルやチャペルの雰囲気、屋内なのか屋外なのかも決めるときのポイントのひとつです!
ベールを決める小物合わせのときには、挙式する場所をもう一度思い返してみてくださいね。
ウェディングベールの気になる予算
では次に、きっと多くのプレ花嫁さまが気にしておられるであろう予算について解説します!
ドレス代に含まれているのかをチェック!
ベールにかかる費用は大きく分けて2パターンあります。
- 【ウェディングドレス代】に含まれている場合
- ベールやアクセサリーなどドレス小物はすべてオプション扱いになっている場合
まずは、見積もりをチェックし直して「ドレス小物含む」などと注意書きがされているのかを見てみましょう。何も記載されていない場合には、オプション扱いなのかも要確認!
オプションの場合レンタル料金は、何もデザインが施されていないプレーンのショートベールで3,000円〜5,000円程度。また、ロング丈だと5,000円〜が相場。細かな値段設定は、刺繍やレースのデザインによって異なります。ロングのマリアベールなら10,000〜30,000円くらいは見越しておいたほうが良いでしょう。
ベールを外部から持ち込むときに気をつけておきたいこと
ベールはドレスとの相性がとても大切なので、ドレスショップで合わせてレンタルする方が賢明!
ですが気に入ったデザインがなかったり、予算的に難しい場合には外部でレンタルや購入をして持ち込みを検討してみても。
ただし、ベールを結婚式場に持ち込むのに「持ち込み料」が必要になるのかも予めチェックしておいてくださいね。
安く済ませたいからと外部で手配したのに、持ち込み料を払うと「結局、高くついちゃった」なんてことにならないように……。
ウェディンベールが主役になる演出『ベールダウン』の魅力
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お母さまから、花嫁支度の仕上げとして行っていただく「ベールダウン」。花嫁さまの入場シーン冒頭に行われるとても感動的なシーンです
「母親に感謝を伝える感動のセレモニー“ベールダウン”の意味と流れ」で、詳しくご紹介しています。
今や、挙式の演出としてなくてはならない感動の演出☆親子の絆を、花嫁さまやご家族だけではなく、見守るゲストも強く感じられる瞬間です。
是非、みなさまも取り入れてみてください!
花嫁さまの美しさをウェディングベールで包み込む♡
ウェディングベールの意味や種類、そして選び方をご紹介しました♪
邪悪なものから花嫁さまを守るウェディングベール。
ショートやミディアム、ロングそれぞれに違った表情を見せるウェディングベールは、デザインと共にドレスとの相性をしっかりチェックしながら慎重に選んでくださいね☆
この記事を読んでくださったみなさまが、運命の1着と共に“運命のベール”とも巡り会えますように……。
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