結婚式には、絶対に和のニュアンスを取り入れたい。
結婚式場の条件は、都内にあって、有名で格式高く、和装のお着物が美しく映える庭園の緑があること。
もちろん、日本ならではのおもてなしを感じられるサービスや、美味しいお料理も外せない。
もしかして、今選択肢として上がっている結婚式場は、ホテル椿山荘東京・八芳園・ホテル雅叙園東京(旧:目黒雅叙園)、この3つの式場ではないですか?
「正直どれも捨てがたい!」「迷いすぎて、もはや違いが分からなくなった……」「なんとなくこの3つのうちのどれかが良いけど、どうしよう」
うんうん、わかります。
でも大丈夫♡
数多くの和婚をプロデュースしてきた元ウェディングプランナーが、それぞれの会場の特徴やお料理だけでなくアクセスや予算面まですべてを分かりやすく、シンプルにまとめてみました。
これでおふたりが本当に希望する結婚式場が見えてくるはず♡
目次
椿山荘の特徴は?クラシカルで上品な和洋折衷の結婚式が魅力♡
椿山荘のコンセプトは「東京には、ひとを祝福する森がある」。
森をテーマに掲げているだけあり、重厚感のあるヨーロピアン風の館内からは1年を通して楽しめる緑が窓一杯に広がります。
緑溢れる景観も、和の演出も、ホテルウェディングならではのホスピタリティもどれも捨てがたい……クラシカルで上品な結婚式が理想♡
そんなあなたにはきっとぴったりハマるはず。
椿山荘のお庭とチャペルに惚れ込む花嫁多数だけど、〇〇も凄い
和のイメージが強い椿山荘ですが、実はチャペルがとても魅力的。
椿山荘のチャペルはクラシックで上品。それだけでなく、きらめく庭園の緑と光に包まれての挙式が可能なんです。
ゲストに和のおもてなしはしたいけど、挙式ではウェディングドレスを着たい……
ウェディングプランナーとしての肌感覚ではありますが、そんな花嫁さまから多く選ばれているような気がします。
しかし……そんなチャペルが嫉妬するほどの新しいスポットが2017年、椿山荘にできました。
それは、庭園の中に佇む独立型の神殿。
緑をバックに挙式を執り行うことができる神殿は日本国内でも珍しく、今までの神殿の概念を取っ払ったデザインです。
筆者も初めて見たときは非常に驚きました!
個人的にはこの神殿の一番のポイント、緑に囲まれて和の挙式ができるのに雨の心配がないところだと思っています。
他、披露宴会場などその他の設備に関しては、ゲストの人数や会場の空き状況などで選び方も異なるのでこの記事ではあえて細かく触れません。
余談ですが、はじめはざっくりシンプルな条件で候補の結婚式場をピックアップした方が決めやすいんですよ。
例えば、
- おふたりのイメージに合う挙式ができるかどうか
- 式場自体に魅力を感じる、または以前から感じていたか
などですね。
シンプルに考えた方があまりの情報の多さにうんざりせずにすみます。
ちなみに椿山荘は芸能人御用達のイメージもありますが、少人数制にもしっかり対応していますよ。
また、ホテルなので宿泊する遠方ゲストが多くても安心。
「四季を大切にするホテル」椿山荘がふるまうお料理
椿山荘の60年以上にわたる歴史の中でつくりあげてきた婚礼料理。
ずっと変わらないものと、時代に合わせてかえていくもののバランスがちょうどいい印象。
椿山荘の婚礼料理メニュー一例
お料理メニューは大きく分けるとフランス料理、日本料理、和洋折衷です。
筆者がウェディングプランナーをしていた時、お客様からのお料理のご要望は和洋折衷が断トツに多かったです。
ですので、今回の記事では和洋折衷のお料理コースをそれぞれ会場ごとにひとつずつピックアップしてご紹介します。
- 前菜
- スープ
- 魚料理
- 煮物
- 肉料理
- 御飯
- デザート
- コーヒー
コーヒーを含めて全8品。
お値段は16,000円。内容を見る限り妥当な価格設定かと思います。
お魚料理は伊勢海老または尼鯛、お肉料理は国産牛フィレステーキまたは国産牛サーロインのロースト、それぞれどちらを当日ゲストの皆さまにふるまうか、事前におふたりが選べるのも嬉しいところ。(※季節や天候、市場の状況により内容が一部変わる場合有)
お料理も四季を大事にしている椿山荘、お料理の評判もやはり良いですね。
交通アクセスの利便性は正直他に劣る可能性有りの△
都内の土地勘のある方なら江戸川橋の駅から、難なく歩いていけそうですが天候の悪い日などはちょっぴり遠く感じるかもしれません。
土日祝日は池袋駅よりシャトルバスも運行していますが、実際には目白からの都営バスを使ってこられる方も多いです。
立地に関しては悪くはないのですが、ゲストがほとんど遠方からのゲスト……といった場合は、両家専用バスやタクシーチケットの注文が可能かどうか(あわせて費用も)や、シャトルバスの運行間隔などを今一度しっかり確認した方が安心ですよ。
逆にゲストもほぼ関東圏で土地勘アリなら、特に心配することもないですね。
気になる料金|当初の予算を軸に上手く自分で費用コントロールを
「椿山荘の結婚式、予算は大体どのくらい?やっぱり高いの?」そんな心配をされる方も多いです。
中には予算がかなり膨れ上がった!という方もいらっしゃるのは事実ですが、それは椿山荘の料金設定が高いというよりは、魅力的でつい注文してしまう高額商品が多くあるといった方が分かりやすいです。ぼったくりなんてことはありえません。
例えば、デジタルアート集団チームラボと椿山荘のコラボ演出などの商品も近々出るとの噂ですが(執筆は2018年2月)……そんなの聞いたらついオーダーしてしまいそう!
しっかりおふたりで予算管理して結婚準備を進めていきましょうね。
式場名 | ホテル椿山荘東京 |
所在地 | 東京都文京区関口2-10-8 |
電話番号・問い合わせ | 03-3943-0417(ブライダルサロン直通) |
交通アクセス | 江戸川橋駅/JR目白駅より新宿駅西口行き都バス10分(ホテル椿山荘東京前下車) 有楽町線江戸川橋駅1a出口より徒歩10分 JR池袋駅西口バスターミナル7番よりシャトルバスあり(土日祝のみ運行) |
挙式スタイル | 教会式・ 人前式・ 神前式・ 仏前式 |
収容人数 | 着席2名~630名 |
宿泊施設 | あり 手配可能 |
衣裳と引き出物の持込料金 | 衣裳:有料・引き出物:有料 |
送迎 | 土日祝は池袋駅よりシャトルバス運行有 |
八芳園の特徴は?由緒正しき美しさの中に光るあなたらしさ
八芳園のコンセプトは「一生お付き合いできる場所」。
おふたりの結婚式だけでなく、結婚式からはじまる人生のサポートをしてくれる場所、そんなイメージです。
八芳園は、伝統があり格式高いだけじゃない。
結婚式に「おふたりらしさ」のエッセンスがちりばめやすいところも大きな魅力だと筆者は思っています。
和の結婚式は、あまり選択肢がないと思われる花嫁さまもいらっしゃいますが、八芳園の柔軟な対応にはきっとあなたも驚くはず。
充実の設備に圧巻。メイン会場もリニューアル直後!
今後の長い人生のなかで、何度も足を運びたくなるであろう庭園の美しさは言うまでもありません。
神前式ができる神殿は、お母さまに手を引かれながら神殿内の太鼓橋をゆっくりと歩きながらのご入場です。
独立したこの空間は、両家だけの特別な空間。厳かで感動的な神前式を求めるあなたにはぴったり。
またチャペルは2種類あり、椿山荘同様自然光と緑あふれるつくりのタイプもあります。
ガーデンをバックに挙式ができるチャペルは、椿山荘に比べて椅子のお色味も濃く、シックな印象。
どちらがいいかは……好みとしか言いようがありませんね。
披露宴会場に関しては2017年に、メイン会場をふたつもリニューアルしています。(エール・アルブル)
リニューアルされたスタイリッシュな会場は、ゲストも驚き喜ぶはず♡
専門式場なので宿泊はないものの、多くのホテルと宿泊提携しているのでそんなに心配しなくても良いのではないでしょうか。
100組に100通りのメニューの実現が可能なんてある?それが八芳園のお料理なんです
近年「実家で採れた野菜を使いたい!」といったような、結婚式のお料理にオリジナルの食材やメニューを取り入れたいという、新郎新婦さまからのご要望が全国的に多くなってきているように思います。
八芳園の対応は非常に柔軟。
なんと!料理長と直接相談をしながらおふたりだけのメニューをつくり上げることができるんです!
驚くべきことに、結婚式後もそのメニューはずっと保管され続け、いつでも楽しむことができます。
結婚記念日に夫婦で毎年楽しむのも素敵♡
結婚式のお料理にオリジナル性を持たせたいカップルや、ご家族こだわりの食材を振る舞いたい方にはこのサービス、かなりハマるのではないでしょうか。
オリジナルレシピに強い八芳園ですが、念のため!?お料理の一例を載せておきますのでイメージづくりに役立てて下さいね。
- 晴
- 雨
- 海
- 緑
- 潮
- 爽
- コーヒー
コーヒーを含めて全7品。
いまいちイメージしにくいかと思いますので、詳細メニュー画像を挙げておきますね。
お値段は17,000円。他、和洋折衷でも別メニューで15,000円~(筆者調べ)ご準備があるようです。
う~ん……メニューだけでなく盛り付けまでおしゃれ!
すでに何もレシピを考案する必要がないようにも感じますが……(笑)
当日のお料理も「お写真で見るより良かったし、やっぱり美味しかった!」といった感想多数。
気になる八芳園の交通アクセスは遠方にも安心の利便性◎
会場は東京メトロの南北線、都営地下鉄の三田線の重複区間に位置する駅である白金台駅白金台駅からすぐ。
白金台駅周辺はセンスフルなカフェやレストランなどのショップも多く、ゲストはもちろん主役のおふたりも会場までの景色に気分が高まります♡
「でも、白金台なんて地方から来る親戚の皆、大丈夫かしら……?」なんていう心配も要りません。
品川駅からは30分おきにシャトルバスが出ており、新幹線などで来る遠方のゲストも安心。
遠方ゲストが多いあなたに是非おすすめの結婚式場かも。
なんといっても日本庭園が素晴らしい八芳園。
ちなみに筆者が八芳園のネックを強いて挙げるとするならば、お庭に出るためには必ず階段を使わねばならないことと、宿泊施設が館内そのものにはないこと。
遠方から足腰の不自由なゲストがいらっしゃる……そんなおふたりはちょっと気がかりかもしれません。
見学時にチェック。
気になる料金|フェアで見積もりを具体的に出してもらって予算管理を
「八芳園……やっぱり予算は高いの?」とドキドキしますよね。
椿山荘同様、八芳園=高いというのはちょっぴり早とちりかも?
ブライダルフェア特典などをうまく使って節約しちゃいましょう♡
しかし、オリジナリティが出せるという大きな魅力は時に落とし穴。
何にも考えずに欲張ると、当たり前ですがその分予算も膨らみます。必ずおふたりで費用のコントロールを!
式場名 | 八芳園 |
所在地 | 東京都港区白金台1-1-1 |
電話番号・問い合わせ | 03-3443-3111(直通) |
交通アクセス | 白金台駅/地下鉄南北線・三田線「白金台駅」2番出口より徒歩1分 JR目黒・品川駅から車で5分 品川駅と八芳園を送迎バスが運行(土・日・祝日婚礼日) |
挙式スタイル | 教会式・人前式・神前式 |
収容人数 | 着席8~300名 |
宿泊施設 | 無※提携宿泊施設多数 |
衣裳と引き出物の持込料金 | 衣裳:無料・引き出物:無料 |
送迎 | 品川駅と八芳園間の送迎バス運行(土・日・祝日婚礼日) |
雅叙園の特徴は?館内の全てが艶やかな美術品のよう
ホテル雅叙園東京(旧:目黒雅叙園)のコンセプトは「幸せを呼ぶ、日本の彩り」。
「彩り」とは言い得て妙。
ホテル雅叙園東京はどこを見ても色鮮やかで美術館の中にいるような感覚になる、そんな結婚式場です。
式場に一歩足を踏み入れると、徹底的に作り込まれた世界観に圧倒されます。
スケールの大きさに華やかな色使い。逆に言えば全体的に派手。しかし、そこに下品さは一切なく細かいところまで全て計算された空間はさすがとしか言いようがありません。
華やかな雅叙園ならではの館内とお庭のバランスがまた絶妙。
チャペルはちょっぴり弱いかも?ただ神殿はさすがの雅叙園ワールド
チャペルに関しては椿山荘・八芳園とは違い、特に緑をバックに挙式ができる空間ではありません。
しかしながら神殿は、似たような会場は他にないと言っても過言ではない空間です。
2種類ある神殿は、どちらも美しい美術品と鮮やかな色使い。
ハマる方は120%ハマります♡
余談ですが、ホテル雅叙園東京には意外な有名スポットが。それは1階にあるお手洗い。
そのお手洗いには小さな川が流れており橋もかかっています。ふと天井を見ると美しい絵の仕掛けも。ちなみにこのお手洗いにかかっている費用は総額1億円だそう。
あえて画像は載せませんので、来館時のお楽しみに♡(笑)
続いて、披露宴会場について。
筆者が一番好みな会場は靴を脱いで上がるタイプでした。
花嫁さまのお衣装が和装オンリー、またゲストもお着物などの和服であれば全く気になりませんが、ご友人を多く招待した場合やご親族にお若い方が多い場合などは、ワンピースやスーツなど洋装でお越しになられる方も多いかと思います。
洋装のゲストはもしかしたら「ここで履物を脱ぐんだ……」とちょぴり驚かれるかもしれませんね。
料亭生まれの雅叙園のお食事は中華まで対応可能
昭和6年に東京の新名所として華々しく開業し、北京料理・日本料理をはじめとしたお食事を提供してきました。
そんな歴史もあってか、結婚式のいわゆる婚礼料理にしては珍しく中華もセレクト可能。
あまり周りと被らないのも嬉しいポイントかも?
折衷料理のメニューの一例をご紹介します。よりイメージしやすいようにお料理名も記載します。
- 輝きの菜園サラダ
- 伊勢海老化粧焼
- フカヒレ姿煮込み 銀器盛り チコリ キャビア添え
- 季節のソルベ
- 牛フィレ肉とフォアグラのポワレ エシャロットソース
- お食事(XO醤炒飯もしくは赤飯もしくは季節の炊き込みご飯)
- 幸せを呼ぶ彩りの1皿 3種のデザート
- コーヒーまたは紅茶
コーヒーを含めて全8品。
お値段は17,000円。
結婚式でフカヒレ……ゲストの喜ぶ顔が目に浮かびますね♡
雅叙園の交通アクセスは?目黒駅から近いのは良いけれど坂がちょっぴりネック
JR品川駅、目黒駅より送迎バスが出ているので利便性自体は全く悪くないです。
実際、多くのゲストがバスを使って当日会場に向かわれてます。
しかし、一点だけ注意してほしいことが。
それは目黒駅から雅叙園までの坂。
当日、近いし歩いていこう……そんなゲストが出てきた場合はこの急降下の坂に驚くはず。
特に女性は当日ヒールを履かれる方も多いので、ご友人には事前にバスを使ってと是非お伝えを!(笑)
筆者もはじめて雅叙園を訪れた際は目黒駅から歩いたのですが、行きも帰りもあの坂にびっくりした思い出があります。
>雅叙園ウェディング公式サイトはこちら♡
豪華な雅叙園の設備に負けぬよう装飾にお金をかけすぎると予算アップ
奥ゆかしさよりは、粋さや艶やかさの方が勝る雅叙園。
そんな雅叙園の費用の目安……気になりますよね。
会場見学では、実際におふたりがセレクトしそうなお料理コースや、他にもこだわりどころをしっかり伝えれば現実的な見積もりを出してくれます。(他の会場ももちろん同様)
会場の豪華なつくりに負けないようにと、披露宴会場のお花を豪華にしすぎたり派手な演出を入れすぎないように費用をコントロールしていくのがポイントかもしれません。
あとは絶対に衣裳や引き出物を持ち込みたいという場合は事前に雅叙園に相談を。
持込料の詳しい金額などを教えてくれます。
式場名 | ホテル雅叙園東京(目黒雅叙園) |
所在地 | 東京都目黒区下目黒1-8-1 |
電話番号・問い合わせ | 03-3491-5111(雅叙園ブライダルサロン直通) |
交通アクセス | JR目黒駅・東急目黒線・地下鉄南北線・都営三田線目黒駅より徒歩3分 |
挙式スタイル | 教会式・人前式・神前式 |
収容人数 | 着席6名~500名 |
宿泊施設 | 有(ご婚礼優待価格でのご案内らしいです) |
衣裳と引き出物の持込料金 | 衣裳:有料・引出物:有料 |
送迎 | JR品川駅、目黒駅より送迎バス有 |
運命の式場は、口コミやブログよりもおふたりの感覚を大事にして
ブログや口コミなど、今やネットには多すぎるほどの結婚式場情報が溢れています。
料理ひとつとっても、まずいだの美味しいだの……色んな情報があって混乱しますよね。
ですが、情報に流されすぎるのも考えもの。
おふたりの運命の式場から遠ざかってしまわないためにも、ある程度はおふたりの感覚を大事にしてくださいね♡
「そんなこと言われても何が何だか……」な方は、事前に式場見学やブライダルフェア参加の際チェックするべきポイントや、結婚式場契約前の確認項目に必ず目を通して!
……素敵な結婚式を♡
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